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東北住建 株式会社は、住宅やビルの建築材料や施工を販売する会社です。

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■2015年「年頭所感」 東北住建株式会社 社長 木村 雅美


 新年明けましておめでとうございます。旧年中に賜りましたご愛顧、ご高配に厚く御礼もうしあげます。この新しい年に倍旧のお引き立てがいただけますよう、役員、社員一同が知恵を絞り、汗をかき、心をくだきます。どうかよろしくお願いもうしあげます。

 ご既承の通り日本政府の総債務残高は間もなく1200兆円を突破します。その中核の国債は1965年から発行が始まり、一時発行のなかった期間がありますが、今日まで増え続けています。発行目的はいつも景気対策で、ここまで増え続けて景気回復が思わしくないというのは、公共投資による有効需要の創出が不調だということでしょう。

 アダム・スミスは国富論の中で「経済活動は自由にさせることだ。それが最も効果的に富を生む。特定産業に対する政府の恣意的な規制や補助はすべきでない。」と徹頭徹尾説いています。彼の主張の現代的当否はともかく、我々の眼前に展開する政府の諸施策の妥当性、必要性に疑問と不安を覚える人はわたくしだけではないでしょう。

 商品化される欲望と、カネを払ってそれを購入したいと思う人の数の掛け合わせが有効需要量だとすれば、未だに潜在している需要量はどれだけなのでしょうか。潜在量が多くあれば、公共投資の景気刺激効果に期待できますが、そうでなければケインズの説く乗数効果が不足し、期待するような経済の拡大再生産、賃金と消費の好循環が生じません。

 有効需要の潜在量をより増やそうというのであれば、我々が乗り込んでいる宇宙船地球号の可能性と限界性をよく考量し、今世紀中に求めうる高い生活水準、その社会像が具体的にイメージされるべきです。その実現プロセスが国民的なコンセンサスを得、その進捗を効果的、効率的に促す形で、減税や補助金という施策が講じられるべきです。

 公共投資は建設業界に向けられるものが相対的に多く、この業界に住むものとしてありがたくはありますが、「そんなことをしても・・・?」というものを散見するのが残念です。現実の地形を見誤り、机上で書き上げた地図を頼りに施策を強引に講じても、期待する効果が出ないでしょう。公共投資の原資が実体的に国債だと思えば、胸が強く痛みます。

 現時点で1億2700万人余と推定される日本の人口が、2050年ころには9500万人台になると予想されます。人口減少は経済規模の縮小、国力のがた落ちを招くので危機だと懸念する声を多く聞きますが、果たしてそうでしょうか。日本の人口が1億人を超えたのは1967年のことで、当時の社会状況はわたしに好い思い出です。

 1億人超の人口を前提とした現在の社会体制のコンパクト化は不可避で、その過程で良質の有効需要が生じます。我々の関わりで言えば、空き施設、空き家の問題に対応したコンバージョン、リノベーション、建替え、生活域の再構成等々があり、次世紀を視野に入れた社会資本形成という視点から、それぞれにより高い機能、価値が求められるはずです。

 住宅やビルなどの温熱性能技術は近年格段の進歩を遂げています。建設費がやや高くなってもエネルギー消費が大幅に節減でき、エコ社会化を促進するだけでなく、エネルギーの安全保障面でも有効です。人口減少地域では、侵し続けてきた日本の自然を適度に元に戻しつつ、国土の再利用、新たな資本投下で農林水産業の高生産性化を追求できます。

 より安全で暮らしやすくあるために、ハード面だけでなくソフト面で新たなサービスが求められるはずです。一次、二次の生産人口の不足を高効率化で補い、第三次産業分野で世界を相手に渡り合う必要があります。国民の生活水準の向上意欲が潜在的な有効需要を増します。教育や先端技術開発に熱を入れ、高機能の高生産性国家を創造すべきです。

 明治維新以降の「生めよ、増やせよ」という妄執を捨て、人口減少を好機ととらえ、30年後、40年後に実現可能な適正人口、望ましい社会状況を想定すべきです。そしてマクロエンジニアリング的手法で、ヒト・モノ・カネの効率的な投入配分、効果的な実行プロセスを提示し、投下資本の無駄なく、迅速に「あるべき」を実現することが重要です。

 経済活動での信用創造は、貨幣に価値があると信じることから始まるために、信じることから生まれる大きな可能性と、信じるという行為自体が持つ脆弱性という2面を持ちます。そこで貨幣の価値への信認を危うくするものを常に排除しないと、信用創造の巨大な膨張が一瞬にして破裂し、信用秩序の崩壊による社会の荒廃が急速に進みます。

 そこで危惧されるのは巨大な政府債務の増加です。この先対外戦争でも始まれば、莫大な戦費調達を端緒に「円」への信認が吹き飛び、我が国経済はあっという間に破綻するでしょう。それでなくとも市場へ既に異常につぎ込まれた「円」はどうなるのか、「円」の信用秩序が、いつ、どのような形で崩壊し始めるのか、不安がいや増します。

 それと比較すれば「蟷螂の斧」と嘲笑されそうですが、弊社としてゴーイングコンサーンのための努力を日々続けています。どのような社会状況になっても、ともに歩むべきお客さまとの信頼関係の重層化・社会が必ず欲する弊社の特別な魅力の確保と磨き上げ・弊社自身の財務体力の一層の強化等がそれで、そのために今年は倍々旧の努力をします。

 またこの2月下旬の定時株主総会後、弊社では新しい社長が誕生の予定です。上述のように先の見えない不安な状況が続くので、わたくしは新社長のサポートを続けますが、お客さま、仕入先さま、ステークホルダーのどなたもが、わたくしの場合以上に新社長をお引き立てくださり、ご支援をたまわりますよう伏してお願いもうしあげます。
                                                   以上




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