2022年「年頭所感」 東北住建株式会社 社長 及川 秀貴
新年明けましておめでとうございます。旧年中のご支援、ご高配に心から御礼申し上げます。そして本年も倍旧のお引き立てがいただけますよう伏してお願い申し上げます。
昨年は、急激な半導体不足やウッドショックによるグローバル・サプライチェーンの混乱など、コロナ禍を発端としたさまざまな課題が持ち上がりました。中国でも不動産のデフォルト危機が表面化しました。加えて、業績の二極化(K字型回復)、コロナ禍で繰り越された消費のリバウンドなど影響は枚挙にいとまがありません。
また、我々を取り巻く大きな問題としての気候変動リスクは切迫しています。昨夏開催された東京五輪でも、高温を理由に競技時間が度々変更されました。今後は一定の気温上昇を前提にした環境への適応策が一層重要になっていきます。
その中で「炭素の貯蔵庫」との異名を持つ木材は低炭素社会の実現に貢献する事が可能な省エネ資材です。木材は製造する際に他の資材よりもエネルギー消費が少ないとされます。改めて木材は、炭素の貯蔵や排出削減を通じて低炭素社会の実現に貢献可能な資源であり、その利用の拡大を図っていく事が地球環境のためにも重要だといえます。加えてその際に、国産材・地域産材の利用が進められれば、地場林業の活性化と森林の適正な整備という好循環にもつながっていく事になります。
弊社は昨年9月に設立50周年事業の一環として本社社屋を新築いたしました。念願であった本社社屋の新築ができましたのも、ひとえに皆様のお引き立ての賜物と深謝いたしております。新社屋は構造躯体から外壁材までほとんどを県産材・国産材を使用した県内初の木造3階建て事務所です。使用エネルギー量が従来比で10分の1(測定中)という温熱性能を有し、エネルギーロスを大きく抑制した快適空間を実現し、SDGsの時代に適した環境負荷の低減と社員満足度の高い労働環境の確保を目指しました。今後は今回の建築で得られた技術的知見を広く皆様にお伝えし、これから増えていくであろう高層木造建築への対応でお役立ちしたいと考えております。
弊社は、今後も時代の変化にしっかりと対応し、必要な情報・商材を国内外問わず集め、社是の「解決提供」のもとに、皆様が抱える問題に「解決」を提供出来ますよう最大限の努力を続けて参ります。
結びに、皆様のご健勝とご多幸を心からご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。